合併問題につきましては、その必要性は今更申し上げるまでもなく、日常生活圏の拡大や、本格的な少子高齢社会の到来とともに国・地方を通じた厳しい財政状況等、地方自治体が直面している課題は多岐に及んでおります。

　一方では、住民に最も身近な存在である町村の役割と責任は益々大きくなってきており、さまざまな課題に的確に対処できるよう行財政基盤の強化を行うことが強く求められており、こうした課題を克服する有力な手段が町村合併であり、究極の行財政改革であると考えております。

　大飯町・名田庄村における両地域の行政の置かれた状況、あるいは文化・歴史等、いろいろな面において相違のあることから、今後、乗り越えなければならないハードルの数は多くあることと思います。

　しかし、両町村は、古くから非常に関わりが深く、大変緊密な関係にあることはご承知のとおりであります。

　今後の協議にあたりましては、あくまで公平に、そして時には譲り合いや議論も必要であると考えており、両町村の特色を十分に活かしながら次代を担う若人に夢と活力を与えることのできる地域の将来像を皆様方と共に描いてまいりたいと考え、懸命に努力していく所存ですので、皆様方の温かいご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。