就任のご挨拶

  満開の桜が咲き誇る4月2日、お陰様で2期目のスタートを切らせていただくことができました。広く町民皆様に心から感謝を申し上げます。今後とも「身近な町長」として初心と感謝を忘れず、町民皆さんが主体者意識をもって、もてる能力を活かして様々な課題を乗り越えるためにともに協創し、挑戦する「みんなが主役の町づくり」を進めてまいりますので、旧に倍するご指導、ご支援を賜りますようお願い致します。

　現代は明治維新より変革を必要とする困難の時代と言われます。時おりしも今年は明治維新から150年の節目の年となります。日本が初めて経験する超少子高齢化と人口減少、都市と地方の地域間格差や地方創生による地域間競争の激化に加え、おおい町においては町の繁栄を支えてきた大飯発電所1.2号機の廃炉の影響回避といった難題に取り組まなければなりません。

　時代の変化に法律や人々の経験則が順応できていない状況にあり、過去前提や前例踏襲といった価値基準から固定概念にとらわれない柔軟な発想でおおい町の新たな価値を創造する価値基準へと改革する時代となりました。　

　そんな時代であるからこそ町政運営の姿勢を「何ができるか」から「すべきことは何か」に変え、おおい町の新たな価値の創出に不退転の決意を持って臨まなければ、地域間競争に埋没してしまいます。

　一方で、多様化する個性や価値観とともに様々な意見や議論が生じ、インパクトの強い政策をスピーディーに進めるハードルとなることも事実です。

　だからこそ、互いの力を打ち消し合う、排他的なマイナスのエネルギーではなく、足りないところを補い加えていく、加点法によっておおい町が初めて直面する困難を乗り越えなければなりません。個性や価値観の多様化を混乱に導くのではなく、プラスのエネルギーに変える視点をもって、皆さんとともに、おおい町の元気な町づくりに取り組むことを改めて決意し、二期目のスタートのご挨拶といたします。