ケガをした時の応急手当と心肺蘇生
更新日令和5年1月4日水曜日
コンテンツID023048
応急手当
出血がひどかったら |
止血法
1. 傷口を圧迫する(圧迫止血)
傷口にガーゼや清潔なハンカチなどを直接当て、強く圧迫する。(感染防止のためにゴム手袋やビニール袋を使用)
2. 傷口を心臓より高くする。
骨折の疑いがあったら |
1. 動かさないようにして、傷や出血の手当てを
「骨折の見分け方」
・ケガをしたところが不自然に変形している。
・腫れて痛みがはげしい。
・骨が突き出ている。(疑わしい時は骨折したものとして手当てをする)
2. 患部を固定する。
副木(雑誌、新聞紙等)を当て、骨折した部分の上と下の関節を固定して、骨折した所がずれないようにする。
(骨が突き出している場合は、傷口に清潔なガーゼ等を当ててから実施)
手近な代用できるものを使う。
3. 安静にして、早めに医療機関へ。
4. 水などで冷やす。(保冷剤は直接皮膚にあたらないようにする)
やけどをしたら |
1. 早く水で冷やす。(片腕以上の広範囲であれば、体が冷えてしまうため冷却しない)
出来るだけ早く、やけどした部分を水で冷やす。(氷は使わず流水で冷やす)
痛みや熱さを感じなくなるまで十分冷やすのがコツ。(10分~20分程度)
「手足のやけどの冷やし方」
流水を直接当てると刺激が強すぎる場合、流しっぱなしの水道の下に洗面器などを置き、そこに浸ける。
「衣服を着ているときの冷やし方」
衣服を着けたままの状態で冷やす。そして、水をかけながら注意して脱がす。脱がせにくい場合ははさみで衣服を切る。
また、皮膚が癒着している場合は、無理にはがすのは絶対にやめること。
2. 患部にガーゼを当てがう。
冷やした後は、やけどした部分を清潔なガーゼまたは布などで軽く包み、その状態で医療機関へ。
3. 水泡(水ぶくれ)をつぶさないように
水泡ができたときは、なるべくつぶさないように。
意識がなかったら |
気道の確保
意識を失うと、舌根が喉の奥に落ち込んで気道をふさぎ呼吸ができなくなる。そこで、呼吸するときの空気の出入りする道を開く。(気道の確保)
片方の手のひらを患者のおでこに、人差し指と中指を下あごの先の骨の部分に当て、あごを持ち上げ、頭を後ろにそらせる。
呼吸がなかったら(普段どおりの呼吸でなければ) |
心臓マッサージ(胸骨圧迫)
1. 準備
平らな場所に仰向けに寝かせ、救助者はその横わきに両ひざ立ちの姿勢をとる。
2. 圧迫
胸部の下半分に、片方の手のひらの手首に近い部分を当て、その上にもう一方の手のひらを重ねる。
肘を伸ばし、胸全体が約5㎝沈むように胸骨を押す。
乳幼児の場合は、2本の指を当て胸の厚みの約3分の1沈むように押す。
3. 繰り返す
圧迫し終わったら、体を起こし手の力をゆるめる。
この動作を1分間に100回~120回(乳幼児も100回~120回)のリズムで30回実施。
人工呼吸
1. 息を吹き込む
気道を確保したまま、患者の鼻をつまみ、口の周りから息がもれないように患者の口をおおい、息を吹き込む。
1秒かけて吹き込むと、患者の胸が軽くふくらむ。
2. 口を離し、もう一度息を吹き込む。
心臓マッサージと人工呼吸の継続
1. 心臓マッサージ30回と人工呼吸2回を患者の反応があるまで継続する。
AEDが近くにあれば使用する。(AEDの指示に従ってください。)
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